Kaigi on Rails 2023に参加した

浅草橋で行われたKaigi on Rails 2023に参加した。

印象に残ったセッション

やさしいActiveRecordのDB接続のしくみ

step by step でDBに接続するまでの過程を追いかけ、どのようなクラスがどんな働きをしているのかの解説だった。重要なポイントに絞ってありすごく理解しやすかった。接続までの過程でどんなクラスが登場するか分かったので今後何か困ったときにこの知識が活きそう。

数十億のレコードを持つ5年目サービスの設計と障害解決

レコード数が少ないときには簡単にできたことが、レコード数が多くなってくることで問題になったり解決が難しくなってくる。idinteger にしてしまう問題は以前私たちのプロジェクトでもレビューで指摘があり、改めて気をつけようと思った。

A Decade of Rails Bug Fixes

10年前のバグ修正と、10年後のバグ修正の話。byroot のような素晴らしいプログラマがコードの正しさよりもコミュニケーションを大事にしよう、と言うのはすごい説得力がある。私もNiceな態度を心がけようと思った。

:sorena:

後半は byroot 以外にこのバグを直せる人が世界に何人いるだろう?と思いながら聞いていた。「git log を見る時点で(バグの原因探しとしては)絶望的な状況」というのは確かにそうだと思った。再現手順を見つけるとか、先にやることがある。

初めてのパフォーマンス改善 〜君たちはどう計測するか〜

同僚のふーがさんのセッション。byroot のセッションを聞いてから改めて考え直すと、2人は違う切り口で同じことを言っていると思った。問題解決のためには仮説検証サイクルを回すこと、事実を集めて問題を分解するということが重要である、と言っていると思う。

一緒に働く中でふーがさんは問題解決能力が高いと感じており、その思考を言語化してもらって垣間見ることができたなと感じた。また、ふーがさんのセッションもbyrootのセッションも両方聞くことで問題解決とはこういうことだよね、という理解が3つの具体例から抽象化できたような気がした。問題を目の前にすると気が急いてしまいがちなのだけど、焦らずに一つずつ問題に取り組んでいきたいなあと思った。

イベント

STORES CAFE〜Kaigi on Rails 2023出張版〜

ノンアルコールで、お子さんと一緒に参加できるミートアップだった。何組かお子さん連れで参加されている方たちがいて、みんな楽しそうで盛り上がっていた。私もとても楽しんだ。会場の大きさに大して余裕がある人数でちょうど良かった。ノンアルコールでよくある一通りのドリンクと、STORESさんで扱っているクラフトコーラやスパイスが効いたシロップがあった。シロップを炭酸で割って飲むのがとても美味しかった。ノンアルのドリンクはどうしてもいつでも飲めるものが多くてスペシャル感が薄くなりがちなのを、こういったその場ならではのドリンクがあるといい体験したなぁと少し嬉しくなれてありがたい。

後半にogijunさんがネルドリップでコーヒーを淹れてくれる時間があり、猫廼舎ファンなので非常に嬉しかった。お昼にフリースペースで出張猫廼舎のペーパードリップコーヒーをいただいてはいたが、やはりネルドリップは柔らかさが違うなぁと思った。

After Party

立食で数百人規模で交流するのはRubyKaigi以来2回目だった。フルリモートワークであまり運動していない人間の体力のなさを感じた。後半疲れて隅っこのほうに座っていると、だんだん人が集まってきたのが面白かった。

話したことない人に話しかけるのは勇気がいるけど、話しかけないといつもの人たちとしか話さないんだよなぁと思った。しかしとっかかりがないと難しい。知り合いが知らない人と話していたらその輪に飛び込んでみるみたいなエイヤッと勇気が必要そう。

あとスピーカーTシャツは会期中毎日着ていいものだと思った。15分とか30分話を聞いただけでは顔を覚えられないので、話を聞いてみたいと思っても Attendee.all.select... では会場の中で探せない。スピーカーTシャツがあると Attendee.speaker から探せるのでできてとても助かる。

RubyMusicMixin on Rails 2023

DJに興味あるので全員のプレイに興味津々でほぼほぼ最前にいた。とはいえスペースがなくてステップ踏めるほどじゃなかったので揺れてるだけでそんなに疲れなかった。それぞれ30分だったけどあっという間だった。DJは集中力ずっと使って大変そうと思った

ラストのオブさんのプレイが印象的で、魅せ方がうまい〜。あとRubyMusicMixinのときも思ったけど緩急の付け方もうまいんだよなぁ、30分でテンションを上げたり落ち着かせたり、一瞬音を止めたりスクラッチで注目させたり観客側に振ってくれたりと様々な楽しませ方をしてくれる。あと不思議と全然疲れない。そういえば最初の曲で完全に止まっちゃうトラブルがあったけど、何事もなかったかのように再開してて凄かった。

今回のMixinは最前でもよく聞こえないくらい音が小さかったのはすこし残念だった。 盛り上がってくると人の声にDJの音量が負けてた気がした。

KaigiEffect

私にとっての Kaigi on Rails の KaigiEffect*1 は2つあった。

RDBMS が動く仕組みを知りたいと思った

Free Spaceでの雑談でRDBMSの性能で悩んでいることをいろいろな人に相談に乗ってもらい、あわせてRDBMSがどんな仕組みで動いているのか少し教えてもらった。ワクワクしたし、自分はRDBMSについて何も知らないなぁと思った。昔に知ったメインフレームで動くDBの知識が中途半端に残っているので、令和最新版にしたいというのもある。

RDBMSは賢く強く信頼できるソフトウェアだと思っていて、そんな子がどうやって動いているのか知りたいんだよなぁ。仲良くしていきたい。

私の知りたいことに合いそうなおすすめの本を3冊教えてもらったのでまずはこちらから読んでいこうと思う。

ogijunさんからカップ&ソーサーを購入した

大江戸Ruby会議10でogijunさんが「カップによってコーヒーの味は変わる」と言っていたのを聞いて、飲み口が薄かったり香りの立ち具合が良いコーヒーカップがほしいなと思っていた。うちにはマグカップはたくさんあるけどちゃんとしたコーヒーカップはなかった。

そうしたら、STORES CAFEでogijunさんがお店で使っていたカップの隠居先を探していると聞いて、購入することにした。なにせその場でogijunさんが淹れてくれたコーヒーでカップを試すことができる。手に持った具合や、佇まい、口当たり、何ccくらい入るか、とかとかすべて(しかもogijunさんが淹れたコーヒーで)実践で試して買うことができるのだ。こんなことができる機会が他にあるだろうか。いや、ない。

というわけでこのカップとソーサーにはうちで余生を過ごしてもらうことにした。早速使っているのだが、机の上に素敵なカップとソーサーがあるというのは思った以上に精神によい。特にソーサーがあることがこれほどいいとは思っていなかった。

これからも大事に使っていきたい。

有田焼のコーヒーカップとソーサー