Macで将棋の棋譜解析(将棋ぶらうざQ + 水匠改2 + やねうら王)

インストール方法のメモです。

前提知識

ターミナル.appでディレクトリの移動ができる(cdコマンドが使える)こと

環境

インストールするもの

インストール方法

必要なものをダウンロードしてやねうら王をビルドします。

gccが入っているか確認

gccのバージョンを確認します。

$ gcc -v

バージョン情報が出ればOK。 なければgccをインストールしてください。

やねうら王のソースコードをダウンロード

ターミナル.appでやねうら王をダウンロードしたいディレクトリに移動して、git cloneします。

$ git clone https://github.com/yaneurao/YaneuraOu.git

しばらくダウンロードが走ります。 Resolving deltas: 100% (10760/10760), done.と出れば終了。ディレクトリの中にYaneuraOuというフォルダができているはずです。その中にやねうら王のソースコードが入っています。

やねうら王をビルド

ソースコードの状態では実行できないので実行ファイルを作ります。

YaneuraOuディレクトリの中のsource/ディレクトリに移動してビルドします。

$ cd source/
$ make

ビルド後、sourceディレクトリ内にYaneuraOu-by-gccという実行ファイルができます。 実行して確認します。

$ ./YaneuraOu-by-gcc
usi

下にusiokと出ればOKです。 Ctrl + Cで画面を抜けます。

注意点
  1. make の後のパラメータは使用しているCPUに応じたものにしてください。AVX2の場合はMakeFile内でデフォルトに設定されているため?指定不要のようです。
  2. 筆者の環境ではコンパイラをclangにするとmake時にエラーが出ました。
clang: error: linker command failed with exit code 1 (use -v to see invocation)
make: *** [YaneuraOu-by-gcc] Error 1

この場合、コンパイラをg++に変更してみてください。 Makefileテキストエディタで開き、これを

# clangでコンパイルしたほうがgccより数%速いっぽい。
#COMPILER = g++
COMPILER = clang++

こうする

# clangでコンパイルしたほうがgccより数%速いっぽい。
COMPILER = g++
#COMPILER = clang++

将棋ぶらうざQと水匠改2をダウンロード

リンク先の手引に従ってzipファイルをダウンロード&展開します。

水匠改2とやねうら王を設置

適当なディレクトリを作り、中にビルドしたYaneuraOu-by-gccをコピーして入れます。

evalディレクトリを作成して中に水匠改2のnn.binを入れます。

ディレクトリ構成はこのようになります。

.
├── YaneuraOu-by-gcc
└── eval
    └── nn.bin
動作確認

YauneuraOu-by-gccを入れたディレクトリで以下のコマンドを実行します。

$ ./YaneuraOu-by-gcc
isready

readyokと出れば水匠改2の読み込みができています。 Ctrl+Cで抜けられます。

将棋ぶらうざQで使う

将棋ぶらうざQを起動し、エンジンを登録します。 設定 > 将棋エンジン設定 > 追加 を選択し、エンジンファイルパスに先程作ったディレクトリのYaneuraOu-by-gccを登録します。

これで棋譜解析で利用できるようになります。

参考