2022年になって今更2021年の話です。
2021年当時にRubyKaigi参加ブログを書こうとしていた下書きを見つけたので、書きかけですがそのままリリースします。
下書きなので途中から箇条書きです。
2021-09-11 (Sat) の RubyKaigi Takeout 2021 Day3 で "Dive into Encoding" というタイトルで、文字コードとRubyの文字コードの話をしました。
動画はこちら。
この記事ではプロポーザルを提出するきっかけや準備や登壇してみての気持ちなど、感想をつらつらと綴っていきます。
プロポーザルを提出するまで
RubyKaigi Takeout 2021 のプロポーザルの募集が始まった時点では RubyKaigi にプロポーザルを提出するつもりはありませんでした。私は何かを作る人ではなく、RubyKaigi は何かを作る人の発表の場だと思っていたからです。
2021-06-11 時点ではこんな気持ちでした。
RubyKaigi に CFP 出せるようなネタがないです!!
— 🐝 (@ima1zumi) 2021年6月7日
それはそうと、いつぞやのパッチ会で話した Reline で軽く hello world できるような感じのサンプルコードを書いたのでご査収ください。 https://t.co/S0aHzWrR7S
2021-06-22 に Fukuoka.rb ランチ会の Nishitetsu.rb に参加しました。その場で複数名がしおいさんに RubyKaigi にプロポーザルを出すよう熱いエールを送っていました。それを聞いていて感じるところがあり、私も RubyKaigi にプロポーザルを出すとしたらどんなことを話せるかな?と考え始めました。合わせて知り合いからima1zumiさんプロポーザル出さないの?というお便りが届いて覚悟を決めてネタ出しをはじめました。
ネタは Unicode Property の話や Emoji の話などいくつか考えてましたが、一番面白そうな「Rubyにオレオレ文字コードを実装してみる」にしました。ネタを考えた時点では本当に実装できるのかよくわかっていませんでしたが、調べるうちに去年CRubyに新たな文字コードが追加されたことを思い出しました。そのPRを見ると意外と変更量が小さかったので自分にも出来るかも?と思いました。 ちなみにこのPRを知ったのはるりま1で Ruby 3.0 対応 · Issue #2458 · rurema/doctree をまとめていたおかげでした。この作業をやっていなければ自分に文字コードを追加することが可能だと判断できず、このテーマでプロポーザルを出すことは出来なかったと思います。どこで何がつながるか分からないものだと思いました。
翌日に会社の人に RubyKaigi にプロポーザル出します〜ということをなにかの折に話し、社内レビュー会を開催してもらえることになり 2021-06-29 に社内レビューを受け 2021-06-30 に提出しました。出すと決めてから7日で提出でした。
採択後
しばらくどきどきしながら待っていましたが7月中旬頃に採択されたという連絡がありました。
- 7月
- 自作文字コードをどう作るか考えてた
- 8月
- IROHAをビルドできるようになった
- CRubyのコードリーディング
- スライドづくり
- 裏とりが大変
- 正しい言葉を使う、不確定なことは話さない(もしくは分からないということを話す)
- 英語化
- 適当な日本語をそのままDeepLにかけると長すぎる
- Day1, Day2の他の人のスライドを見て簡潔な英語にしたほうがいいなと思っていろいろ直していた
- slidev
- 9月
- ワクチン2回目の接種で2.5日ほど準備から離れる
- 休日なしでずっとRubyKaigiのこと考えてたので副反応で寝込む期間がいい休暇になった
- 9/1にスライド完成してホッとする
- 英語化
- 構成の見直し
- 図を作る
- ワクチン2回目の接種で2.5日ほど準備から離れる
当日
- 通しで練習できたのは5回くらい?
- 練習時間はあまり取れなかった
- めちゃくちゃ緊張した
- 緊張してチャットは見れなかった
- 後で会社の人がチャットのログをくれたので見れてよかった
- 堂々と発表してたというフィードバックを見れてよかった
- (自信がなかったとしても)自信があるような振る舞いで話すのが大事、とどこかで見かけたので意識していた
- 裏とりにめちゃくちゃ時間を使ったので、言っていることがほぼ間違っていないだろうということには自信があった
- UTF-16はじゅうろくで良かった
- 後でチャットみて楽しんでもらえてよかった…と思った
やってみて
- RubyKaigi 面白い!プレッシャーは半端ないけどやってよかった
- 半年以上たって思いかえしても、準備は大変だったけど楽しかったなー!という気持ちになる
- スライドを git 管理にしたのは安心感があってよかった
- 戻すことはほぼなかったけど、いざとなったら戻せるという安心感
やっておけばよかったこと
- 図は仮置でいいから早く作る。後回しにすると自分でも何の図を入れたいのかよくわからなくなる
- 逆に裏とりは後でもいい
- 通訳さんがつく場合は原稿があったほうが親切
- 直前までスライド弄るのは精神と通訳さんによくない
- 早めに仕上げてレビュー受けるの高速回転すればよかった…
- 自分が言いたいことはスライドを作ってからでないと見えてこないことがある
- 英語スライド特有の難しさがある
- 簡潔に書かないと自分でも読めない
- 図が多いほうがわかりやすい
- 日本語より短く簡潔に文の構造を簡単に、を意識する
- zoomとスライドとプレゼンターモードの配置とか事前に考えておけばよかった
- カメラ使う場合あんまり下を見て喋りたくないなと思っていたが、そうするとプレゼンターモードの画面を置ける位置が限られるので困った
- スケジュール管理
- 家族になるべく負担かけない(だいじ)
配信関連
- zoom を使って画面共有する形だったので慣れていて戸惑わなかった。よかった
- プロンプターすごい。
- チャットのログを遡れなかったのは残念
- なぜかRubyKaigi teamからのメールがGmailの「プロポーション」に振り分けられ、見落とすことが多かった
- 字幕の精度がすごい。
- SpeakerやCommiterやRubyKaigiTeamに色や絵文字がついてたのよかった
今年もやっていくぞ
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Rubyリファレンスマニュアル https://docs.ruby-lang.org/ja/↩